Clarivate Analytics社は、7月16日、"The annual G20 scorecard - Research and innovation performance 2024"を公開した。
これは、研究のアウトプット、論文引用、共同研究、SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に関する研究などの指標を用いて、G20(Group of Twenty)各国の研究パフォーマンスを評価した年次レポート。
2024年版では、新たにEU(European Union、欧州連合)とAU(African Union、アフリカ連合)が対象に加えられた。
主な結果として、AUは、共同研究率が高く、中国本土との共同研究が高い引用インパクトをもたらしていること、SDGsの優先事項が「貧困をなくそう」と「ジェンダー平等を実現しよう」であることを示している。
EUは、G20加盟国の中で最も論文数が多いことや、OA(オープンアクセス)率がG20加盟国の平均よりも高いことを示している。
その他に、中国は米国との国際共同研究が最も多いが、その割合は過去10年間で12%(2014年)から6%(2023年)に半減したこと、韓国は米国との国際共同研究が減少している一方、中国本土とインドとの国際共同研究は増加していること、英国はCNCI(Category Normalized Citation Impact)が平均の1.4倍であり、引用インパクトが高いことなどを示している。
[ニュースソース]
Responsible assessment of the global research and innovation landscape: Exploring the dynamic G20 scorecard - Clarivate 2024/07/16 (accessed 2024-07-17)
G20 research and innovation scorecard 2024 - Clarivate (accessed 2024-07-17)
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2023年09月05日 Clarivate Analytics社、"The annual G20 scorecard - Research performance 2023"を公開