cOAlition Sは、7月31日、学術出版のための世界的に公平な価格設定システムのフレームワーク"Pricing Framework to Foster Global Equity in Scholarly Publishing"を公開した。
cOAlition Sは、本フレームワークの作成をIP(Information Power)社に依頼。助成機関、図書館・図書館コンソーシアム、出版社などからのフィードバックに基づき、最終版が公開された。
本フレームワークでは、世界的に公平な価格設定システムを「公平性、包括性、多様性、帰属性に対する広範なコミットメントの一部である」「研究コミュニティーとのオープンで透明性のある協議のもとで開発された、一貫したアプローチと整合したものである」「所得や購買力など、各国の状況に応じて異なるものである」などと説明している。
また、同フレームワークの特徴として、オープンで透明性の高いデータを反映していること、管理を容易にするために国をグループ分けしていること、出版社が同じデータを使用して価格の検討・設定ができるようにエクセルベースのツールにしたことなどを挙げている。
[ニュースソース]
Pricing framework to foster global equity in scholarly publishing - Plan S 2024/07/31 (accessed 2024-08-01)
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