Springer Nature社、2023年の年次OA報告書を公開

2024年08月13日

ヨーロッパ

Springer Nature社は、8月8日、年次OA(オープンアクセス)報告書"2023 Open Access Report"を公開した。

同社の年次OA報告書は3回目。

同社のジャーナルに掲載されたOA論文の平均被引用数は5.85回であり、他のOA出版社よりも多いことを示している。

また、2023年にTA(Transformative Agreement、転換契約または移行契約)を通じて出版されたゴールドOA論文数が、TAを締結しておらず著者が選択して出版したOA論文数を7倍上回ったことを示している。

その他、2023年版では公平なOA出版に向けた同社の取り組みについても紹介。アフリカと南北アメリカにTAを拡大したこと、完全OAジャーナルのAPC(論文掲載料)を2,600万ユーロ免除したこと、低所得国および中低所得国の著者がNatureおよびNatureリサーチジャーナルに論文を無料で出版できるようにしたことなどを示している。

[ニュースソース]

With 44% of its published articles now open access (OA), Springer Nature's approach to OA continues to deliver highest usage and impact for authors - Springer Nature 2024/08/08 (accessed 2024-08-09)

[小欄関連記事]

2023年09月11日 Springer Nature社、年次OA報告書"Advancing the transition to open access (OA) Springer Nature's 2022 OA Report"を公開