ARL（Association of Research Libraries、米国研究図書館協会）は、8月19日、NIH（National Institutes of Health、米国立衛生研究所）が発表したパブリックアクセスポリシー案のRFI（Request For Information、意見招請）に対する回答を公表した。
本ポリシー案は、2023年にNIHが発表したパブリックアクセス計画に対して提出されたパブリックコメントなどを基に作成された。
ARLは、連邦政府の助成を受けた学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化を盛り込んだOSTP（Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局）の覚書"Ensuring Free, Immediate, and Equitable Access to Federally Funded Research"に沿って、NIHが12カ月のエンバーゴ期間を撤廃したことを称賛すると述べている。
また、ARLがNIHのパブリックアクセス計画に対して提出したコメント「パブリックアクセスを無料で遵守する方法としてPubMed Centralへの寄託があること、ジャーナルに出版費用を支払うことがパブリックアクセスを遵守するための唯一の方法ではないことを研究者に対して明確にすること」が反映されたことを高く評価すると述べている。
その他に、米国の法律が、原稿を機械可読な形式で一般公開するために、研究者に非独占的ライセンスを付与させることをNIHの助成条件として認めていることについて、ライセンスの使用用途をポリシーに追加することを提案している。
［ニュースソース］
ARL Comments on NIH Draft Public Access Policy － ARL 2024/08/19 (accessed 2024-08-21)
Re: Request for Information on the National Institutes of Health Draft Public Access Policy － ARL 2024/08/19 (accessed 2024-08-21)
Request for Information on the National Institutes of Health Draft Public Access Policy － Federal Register 2024/06/18 (accessed 2024-08-21)
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2023年05月02日 ARL、NIHが発表したパブリックアクセス計画のRFIに対する回答を公表