CHORUS 、"CHORUS Forum: How Can We Ensure Research Integrity?"の開催報告を公開

2024年08月23日

北米・中南米

CHORUSは、8月21日、"CHORUS Forum: How Can We Ensure Research Integrity?"の開催報告を公開した。

7月24日に開催された本フォーラムでは、学会、出版社、学術機関、標準化団体に所属する講演者が、学術記録の公正性を維持するために各組織が採用している手段について紹介した。

Mathematical Reviews 編集長のEdward Dunne氏は、出版社が研究者や図書館員などに対して、学術出版物に関連するメタデータの正確性や完全性を保証するための新しいシステムやツールを提供していることなどを紹介した。

University of Denver Libraries 館長のMichael Levine-Clark氏は、研究情報管理システム"Watermark Faculty Success"を用いて同大学の研究者の出版物の管理や追跡を行っていること、研究成果に関するメタデータを整理する取り組みの一部を研究室と連携して行っていることなどを紹介した。

NISO(National Information Standards Organization、米国情報標準化機構)エグゼクティブディレクターのTodd Carpenter氏は、出版物の撤回・削除・懸念表明に関する勧告"CREC(Communication of Retractions, Removals, and Expressions of Concern)Recommended Practice"について講演。本勧告策定の背景や公開までの経緯、撤回論文に必要なメタデータなどについて紹介した。

Wiley社 シニアパブリッシングディレクターのLouisa Flintoft氏は、研究公正性の課題についてステークホルダーと協力するために出版社が行っている取り組みを紹介。ペーパーミルなど悪質な組織への対処、同社が設けている研究公正性に関するポリシーやガイドラインなどについて紹介した。

[ニュースソース]

How Can We Ensure Research Integrity? A CHORUS Forum - CHORUS 2024/08/21 (accessed 2024-08-22)