DPLA、IPGとデジタル図書のアクセスに関する契約を締結したと発表

2024年08月29日

北米・中南米

DPLA(Digital Public Library of America)は、8月13日、IPG(Independent Publishers Group)※1とデジタル図書のアクセスに関する契約を締結したと発表した。

これにより、米国の図書館は、対象となるEブックやオーディオブックについて、ライセンスの取得ではなく、購入して永久的に所有できるようになる。

Austin Macauley社、Arcadia Publishing社、Dynamite Entertainment社など数十の出版社が本契約に参加。同出版社の数万タイトルが対象となる。

図書館はこれまで、出版社やアグリゲーターからEブックやオーディオブックのライセンスを取得することしかできなかった。これには、新進作家のタイトルや珍しいタイトルではなく、ベストセラーや有名な著者の作品のコレクションに注力するよう図書館が圧力を受けること、長期にわたる保存やアクセスが困難であることなどの課題があった。

DPLAは、本契約がこれらの課題に対処し、これまでのデジタル図書のアクセスの慣行を変革するものだと述べている。

今後、図書館は対象の図書を"Palace Marketplace"※2から購入できるという。

※1 出版社のタイトルを書籍市場に販売することを目的とした組織。

※2 Eブックやとオーディオブックにアクセスするためのツールやリソースを図書館に提供することを目的としたプロジェクト"Palace Project"が開発した非営利のプラットフォーム。

[ニュースソース]

Groundbreaking Agreement Provides Libraries with Permanent Ownership Rights Over Tens of Thousands of Digital Titles - DPLA 2024/08/13 (accessed 2024-08-27)