IOP Publishingは、10月21日、"Bringing researchers on board: Navigating the barriers to sharing data publicly"を公開した。
これは、研究データのオープン化に関する調査結果をまとめたホワイトペーパー。3万件を超える研究論文について、分野別に研究データのオープン化状況を分析している。
調査結果として、研究データのオープン化率は環境科学分野が80%以上で最も高いが、第三者の所有権に基づく制約により、FAIR(Findable, Accessible, Interoperable and Reusable)原則に従ったデータ共有が制限されることが多いことを示している。
物理学分野も、研究データのオープン化率が70%以上で、データの共有に積極的である一方、アクセスできないデータ形式が多く利用されていることが課題であることを示している。
工学分野の課題として、データを提出するための(既知の)リポジトリがない、材料科学分野の課題として、機密性の懸念から、FAIR原則に従ったオープンなデータ共有に関して障壁があることを示している。
[ニュースソース]
IOP Publishing study reveals varied adoption and barriers in open data sharing among physical research communities ― IOP Publishing 2024/10/21 (accessed 2024-10-22)