IOI、"The Cost and Price of Public Access to Scholarly Publications: A Synthesis"の第2報を公開

2024年11月06日

北米・中南米

IOI(Invest in Open Infrastructure)※は、10月31日、"The Cost and Price of Public Access to Scholarly Publications: A Synthesis"の第2報を公開した。

これは、米国連邦政府の助成を受けた学術出版物および研究データのパブリックアクセスにかかる「合理的なコスト」に関する調査結果をまとめたレポートで、2024年2月に発表された第1報に続くもの。

主な調査結果として、現在の学術コミュニケーションエコシステムが、これまでの購読モデルから新たなビジネスモデルに適応するための実験段階にあることを示している。

また、本レポートでは、「出版社」などの用語や、OA(オープンアクセス)の一般的な種類の呼び方について説明しているが、これらの用語の基本概念はまだ確立されていないことを示している。

その他に、コストや価格の透明性がより一般的になってきていること、出版物がリソース、ワークフロー、関連するアウトプットなどで相互に関連していることが問題を複雑にしていること、ステークホルダーのシナリオがコストや価格の理解に役立つことなどを示している。

IOIは、本レポートが、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)が2022年に発表した覚書に示された要求に従ってパブリックアクセスを促進するためのマルチモデル学術出版エコシステムに焦点を当てた総合レポートだと説明している。

※研究・学術を支援するオープンなテクノロジーおよびシステム構築における資金・資源調達の改善を目的としたイニシアチブ。

[ニュースソース]

The Cost and Price of Public Access to Scholarly Publications: A Synthesis ― IOI 2024/10/31 (accessed 2024-11-05)