STM(International Association of Scientific, Technical and Medical Publishers、国際STM出版社協会)は、10月31日、"Trusted Identity in Academic Publishing"を公開したと発表した。
これは、学術出版におけるデジタル ID の役割を分析し、テクノロジーによってIDの信頼性を高めるためのガイドラインや推奨事項を開発するための基盤を示したレポート。
STMは、本レポート作成の背景として、信頼できる個人認証の重要性が高まっていることに言及。これまでの学術出版では、査読や学術出版プロセスにおける研究者の個人認証は、電子メールアドレスなど最小限なものであった。しかし近年、ペーパーミルやID操作のような不正行為が増加してきており、正当な研究者への負担なく本人確認を強化することが急務になってきているなどと述べている。
STMは、同レポートに関するコミュニティーからのフィードバックを11月30日まで募集するという。
[ニュースソース]
STM Report: Trusted Identity in Academic Publishing ― STM 2024/10/31 (accessed 2024-11-06)