HathiTrust、著作権で保護された著作物への合法的なアクセス手段の拡大を目的とした新たな複数年プロジェクトの計画を公表

2024年11月11日

北米・中南米

HathiTrust※は、11月4日、著作権で保護された著作物への合法的なアクセス手段の拡大を目的とした新たな複数年プロジェクトの計画を公表した。

本プロジェクトは、HathiTrustのデジタルコンテンツを利用して、図書館間相互貸借やドキュメントデリバリーなどのリソース共有サービスを開発することをめざしている。

プロジェクトのフェーズ1では、リソース共有の関連部署に属する図書館員へのインタビューや、HathiTrustの全会員館へのアンケート調査を実施する。現在は本フェーズにあり、冬の終わりに調査を終える予定。

フェーズ2では、フェーズ1の調査結果に基づいたサービスを試行し、その後サービスの評価と改良を行う。2025年の春または初夏にサービスの試行を開始する予定。

フェーズ3では、HathiTrustの全会員館に向けたサービスを開始する。理想的には次学年度までに開始したいとしている。

本計画、日程、サービスの詳細は変更される可能性があるという。

※2008年に設立した、学術・研究図書館で構成される非営利組織。現在1,800万件以上のデジタルコンテンツを保存する"HathiTrust Digital Library"の運営などを行っている。

[ニュースソース]

Project Exploring Resource Sharing Services Kicks Off ― HathiTrust 2024/11/04 (accessed 2024-11-08)

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