Taylor & Francisは、11月11日、新たなOA(オープンアクセス)出版モデル"Collective Pathway to Open Publishing"を試行すると発表した。
これは、OA出版契約で得られた資金と、購読料やその他の閲覧料で得られた資金とを組み合わせ、必要な資金が得られた場合にハイブリッドジャーナルの全ての論文をAPC(論文掲載料)なしでOA化する出版モデル。2025年から試行し、2026年以降も繰り返し実施するという。
対象は、同社が出版する北欧のHSS(Humanities and Social Sciences、人文社会科学)分野のハイブリッドジャーナル"Nordic Psychology" "Nordic Social Work"の2誌。通常のOA契約には含まれない書評、システマティック・レビュー、実務家による論文などを掲載したジャーナルをOA化するために本モデルを設計したとしている。
なお、必要な資金が得られなかった場合は、ハイブリッドOAオプション付きの購読誌として継続するという。
[ニュースソース]
Taylor & Francis Announces Open Access Collective Funding Pilot ― Taylor & Francis 2024/11/11 (accessed 2024-11-14)
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2024年10月07日 Taylor & Francis社、同社のジャーナルにS2Oモデルを試行すると発表