NIH(National Institutes of Health、米国立衛生研究所)は、11月12日、"Update on Linking ORCID To Implement Persistent Identifier Requirements While Reducing Burden and Improving Transparency"と題する記事を公表した。
これは、2017年に開始した、NIHの電子申請処理システムeRA CommonsとORCID間のリアルタイム・リンクの構築に関する最新情報を紹介したブログ記事。
開始から2年後の2019年8月に、NIHは、トレーニング、フェローシップ、キャリア開発などを通じて支援を受けた全ての助成金受給者個人に対して、eRAアカウントをORCIDにリンクさせることを2020会計年度から義務付けると発表したことを紹介している。
またNIHは、2024年7月に、大統領覚書の実施の一環として、全ての助成金の申請において、SciENcv※を使用し、"Common Forms"に記入することを2025年5月までに義務付けると発表したことを紹介。ORCID iDを本フォームに入力することで、eRA Commons ProfileにORCID iDがリンクされるという。
さらに、2016年から2023年における、eRA Commons ProfileにORCID iD がリンクされたアカウント数に関するデータを示し、両者がリンクされた数が大きく増加していることを紹介している。
最後に、ORCID iDを取得していない場合は、Common Formsの使用が義務化される前に取得することを推奨している。
※NIHやNSF(National Science Foundation、米国立科学財団)など、米国の助成機関への申請プロセスにおいて、研究者が履歴書を作成・管理するためのオンラインツール。
[ニュースソース]
Update on Linking ORCID To Implement Persistent Identifier Requirements While Reducing Burden and Improving Transparency ― NIH 2024/11/12 (accessed 2024-11-19