BookNet Canada※は、11月12日、カナダの出版業界の現況に関する調査報告書"The State of Publishing in Canada 2023"を公開した。
これは、カナダに拠点を置くあらゆる規模の出版社を対象に、運営や人員配置、収益と売上、流通などについて調査したもの。本調査は今回で8回目となる
勤務形態に関する調査結果として、68%がハイブリッド勤務、20%が完全リモート勤務、12%が完全対面勤務を採用していることを示している。
また、印刷版とデジタル版の売上の65%がバックリストタイトルで35% がフロントリストタイトルであったこと、全出荷図書に対する平均返品率は9%で、2021年の16%から大きく減少したことを示している。
その他に、ほとんどの出版社が2022年から2023年にかけて収益がわずかに増加したと回答したこと、最も多くの出版社が回答したAI(Artificial Intelligence、人工知能)の活用先がマーケティング資料(49%)であったことなどを示している。
※カナダの図書業界への貢献を目的としたサービスや調査を提供する非営利組織。
[ニュースソース]
The State of Publishing in Canada 2023 ― BookNet Canada 2024/11/12 (accessed 2024-11-19)