Springer Nature社は、12月2日、"The State of Open Data 2024 special report: Bridging policy and practice in data sharing"を公開した。
これは、同社がDigital Science社・Figshareと共同で作成しているオープンデータに関する調査報告書シリーズの最新特別版。論文著者間における直接的なデータ共有の実践について、助成機関・国・研究機関それぞれのレベルで分析している。
主な調査結果として、2010年以降、データへのリンクがある大学の論文が世界的に増加していること、オープンデータ共有方針は世界的に一貫性が増しているが、実際には資金提供を受ける研究の種類や地域によってばらつきがあることを示している。
また、データ共有の動機として最も多いのが、米国は助成機関の要請(10.23%)であったのに対し、エチオピアと日本は自身のデータの引用(それぞれ9.3%と14.8%)であったことなどを示している。
[ニュースソース]
New report suggests open data on edge of becoming a recognised global standard for scholarly output ― Springer Nature 2024/12/02 (accessed 2024-12-04)
【プレスリリース】最新の報告書は、オープンデータが学術的成果に関するグローバル基準として認められつつあることを示唆 ― Springer Nature 2024/12/02 (accessed 2024-12-04)
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