open access.nlは、12月2日、オランダの大学とTaylor & Francis社間の契約におけるハイブリッドジャーナルのOA(オープンアクセス)出版数が上限に達したと発表した。
これにより、2024年内に受理が決まった、オランダの大学に所属する著者の論文はOAで出版することができなくなる。
すでにCC(Creative Commons、クリエイティブコモンズ)ライセンスが付与され、アフィリエーションチェックのために責任著者の所属大学図書館に提出されている論文は、本契約に基づいてOA出版される。論文が受理されたが、CCライセンスが付与されていない場合は、契約の対象外になるという。
open access.nl は、契約対象外の論文について、APC(論文掲載料)を支払うか、非OA論文として出版し、"Taverne Amendment"※を利用して6カ月のエンバーゴ期間が過ぎた後に機関リポジトリで論文を共有するなどの代替案を示している。
※オランダの公的助成を受けた学術論文やブックチャプターは、最初に発表されてから合理的な期間が経過するとOAで公開できるという内容のオランダ著作権法の条項
[ニュースソース]
Taylor & Francis cap has been reached ― open access.nl 2024/12/02 (accessed 2024-12-04)
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