ARL(Association of Research Libraries、米国研究図書館協会)は、12月3日、米国NIJ(National Institute of Justice、国立司法省研究所)が募集したパブリックアクセス計画案へのコメントに対する回答を公表した。
ARLはまず、連邦政府から受けた研究成果をエンバーゴなしで広く利用可能にすること、科学的完全性を維持するためにPID(persistent identifier、永久識別子)を利用すること、author-accepted manuscript(著者承認済み原稿)を公開リポジトリで受け入れることなどとするNIJのコミットメントを高く評価するとコメント。
その後、公平性、出版物、データ、PID、ソフトウェアなど、NIJが項目ごとに募集した個別の質問に対して回答している。
公平性を中心としたNIJからの質問に対して、OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)が特定したデジタル科学技術出版に関する優先分野を進展させる方法を検討することを推奨するなどとコメントしている。
出版物を中心とした質問に対しては、PMC(PubMed Central)またはパブリックアクセス計画で認められた機関リポジトリへの原稿の寄託が無料であることや、パブリックアクセスへの準拠のためにジャーナルに出版費用を支払う必要がないことを明確にすることを推奨するなどとコメントしている。
[ニュースソース]
ARL Comments on US National Institute of Justice Draft Public Access Plan ― ARL 2024/12/03 (accessed 2024-12-06)