UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、国連教育科学文化機関)は、1月10日、"Diamond Open Access: Advancing Knowledge as a Public Good"と題する記事を公開した。
本記事は、UNESCOが推進するダイヤモンドOA(オープンアクセス)に関する最近の動向を紹介したもの。
UNESCOは、科学的知識を公共財として誰でも自由に利用できるよう変革するための中心的な手段としてダイヤモンドOAの推進に取り組んでいることを、UNESCOのオープンサイエンス勧告"UNESCO Recommendation on Open Science"を参照しながら説明している。
また、ダイヤモンドOAに関するコミットメントが、2024年12月に南アフリカで開催されたグローバルサミット"Second Global Summit on Diamond Open Access"で再確認されたことや、ダイヤモンドOAに関する地域のニーズや共通の優先事項の特定を目的とした取り組み"Global Consultation on Diamond Open Access"を2024年9月に開始したことなどを紹介している。
さらに、UNESCOの今後の取り組みとして、オープンサイエンス政策の広範な普及に向けた支援を行うこと、制度的な障壁を撤廃し、世界における南北間の連携を促進することなどを説明。ダイヤモンドOAがUNESCOのオープンサイエンス勧告を具現化したものであるなどとして、ダイヤモンドOAの重要性を強調している。
[ニュースソース]
Diamond Open Access: Advancing Knowledge as a Public Good ― UNESCO 2025/01/10 (accessed 2025-01-15)
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