OREが複数機関による共同運営型プラットフォームへ移行し、誰もが無料で利用できるサービスに(記事紹介)

2025年01月20日

ヨーロッパ

EC(European Commission、欧州委員会)は、1月15日、"A collective commitment to strengthen Open Research Europe and amplify its impact in scholarly publishing"と題する記事を公開した。

本記事は、欧州8カ国から10の研究機関および助成機関が2024年12月に、ORE(Open Research Europe)※への資金提供と共同運営への参加を約束する声明"Statement of Intent"に署名したことや、これによるOREの今後の展開などを紹介したもの。

ECは、本声明が、2024年9月に発表したレポートで示したOREの今後のビジョンを実現するものであると説明。本声明により、OREの参加国・機関のすべての研究者が費用を負担することなく研究成果を発表できるようになることや、ORE で出版できる対象者が、EUの助成金プログラムの受給者以外にも拡大されることなども説明している。

OREの今後について、参加機関は、2026年から2031年までの共同運営に関する詳細を定めた協定を2025年末までに締結することや、共同運営によるOREのサービスが2026年中旬に開始予定であることなどを示している。

※ECが提供する、OA(オープンアクセス)出版プラットフォーム。

[ニュースソース]

A collective commitment to strengthen Open Research Europe and amplify its impact in scholarly publishing - EC 2025/01/15 (accessed 2025-01-17)

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