米国著作権局のCopyright Office、著作権とAIの法的・政策的問題に関するレポート"Copyright and Artificial Intelligence"のパート2を公開

2025年02月04日

北米・中南米

米国著作権局のCopyright Officeは、1月29日、著作権とAI(Artificial Intelligence、人工知能)の法的・政策的問題に関するレポート"Copyright and Artificial Intelligence"のパート2を公開した。

本パートでは、AI生成物の著作物性について取り上げている。AI生成物は、人間の著作者が十分な表現的要素を決定した場合にのみ著作権で保護されると結論。例として、AI生成物の中に人間による創作物が含まれる場合や、人間が創作的な変更や調整を加えた場合などを挙げている。また、AI生成物に対して保護を追加するために、現行の法律を変更する必要はないとしている。

Copyright Officeは、2023年初めに著作権とAIの問題について検討する取り組みを開始した。これまでに、AIが生成したコンテンツを含んだ生成物の登録ガイダンスの発行、公聴会やウェビナーの開催、一般からの意見調査などを実施。得られたコメントのレビューが本レポートの結論に反映されているという。

[ニュースソース]

Copyright Office Releases Part 2 of Artificial Intelligence Report ― Copryright.gov 2025/01/29 (accessed 2025-02-03)

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