米下院、僅差でブッシュ拒否権を覆せず

2007年11月19日

北米・中南米

先週16日(金)に報じた「米国:ブッシュ大統領、NIHパブリックアクセス方針法案に拒否権を発動」に関し、米国時間15日に下院で行われた厚生・教育歳出法案再採決の結果、再可決に必要な3分の2の賛成に2票足りず(賛成277票、反対141票)、ブッシュ大統領の拒否権は覆ることはなかった。

ただし、大統領が法案に拒否権を発動したのは歳出削減が不充分なためであり、NIHのパブリックアクセス方針は次のような楽観的な見方もある。
1.上下両院で超党派の支持がある。
2.大統領は、パブリックアクセス方針自体には大きな懸念は示していない。
3.パブリックアクセスは方針の変更であり、歳出削減とは無関係。

[ニュースソース]
Thursday, November 15, 2007 House fails to override Bush veto of bill containing OA mandate for NIH

[関連サイト]
米国議会,拒否権覆せず
2007年11月16日(金曜日)NIHのパブリックアクセス方針、拒否権覆らず
House Sustains Veto of Health, Ed Bill