Oxford University Press USAのNiko Pfund氏による、「学術出版者としてよく問われる質問」への回答が、同出版局のブログに2日間にわたり掲載されている。「本がオンラインで閲覧できると、冊子体の売り上げにプラスかマイナスか?」、「(有名なオックスフォード英語辞典の出版者として)ウィキペディアを嫌っていますか?」、「出版する/しない、どのように決めていますか?」といった質問に対して、氏自身の考えやOUPの査読システムの解説が簡潔に述べられている。
第一の質問に対しては、Google Book Searchやアマゾンの「なか見!検索」など、本文の一部のみを公開する方法であれば、本の露出が増えて「冊子体の購買意欲へとつながるかもしれない」とする。一方で、全文の無制限な公開は売り上げに悪影響を与える可能性があるものの、その影響力を「包括的に特定して測ることは難しい」として、「本の種類やオンライン公開のタイプ、対象読者の傾向など、とても多くの変数に左右されるものだ」と語っている。
[ニュースソース]
Inside Oxford: Questions for Niko Pfund
Inside Oxford: Questions For Niko Pfund Part Two