米国:NIHオープンアクセス方針のウソとマコト

2008年04月17日

北米・中南米

学術誌のオープンアクセス運動の唱道者Peter Suber氏(インディアナ州リッチモンドのアールハム大学教授)が、この度、4月7日に施行されたNIH方針に関する論文“An open access mandate for the National Institutes of Health”を公表した。

その中で、よくある誤解が紹介されているので、以下に示す。
(凡例:×ウソ、○マコト)

×オープンアクセス誌での刊行(Publish)が必要。
○オープンアクセスリポジトリ(PubMed)への収録(deposit)が必要。
×ジャーナルとピアレビューの回避が可能。
○ピアレビュー誌発表論文へのオープンアクセスが可能のこと。
×刊行済み論文に適用。
○ピアレビュー済みの著者原稿最終版に適用。
×PubMedへの収録が必要。
○PubMed Centralへの収録が必要。
×12ヶ月間のEmbargo(全文掲載猶予期間)が必要。
○最大12ヶ月間のEmbargoが可能。
×NIHの新予算はUS$29 million(30億円相当)
○NIHの新予算はUS$29 billion(3兆円相当)
×施行は1年間のみ。
○施行は無期限。
×著作権法の侵害が必要。
○著作権法の遵守が必要。

[ニュースソース]
More on the OA mandate at the NIH