カナダ:CARL、データ管理イニチアチブを調査

2008年06月20日

北米・中南米

カナダ研究図書館協会(The Canadian Association of Research Libraries、CARL)は、カナダと海外で実施されているデータ管理活動様式を概説した報告書「カナダ・国際データ管理イニシアチブの調査」“Survey of Canadian and International Data Management Initiatives”を公表した。

Introductionの概要は次のとおり。

今日、研究はデータ集約型となり、データやデジタルツールへのアクセスにより研究効率が向上し新発見がもたらされている。研究活動の有効性はデータ管理方法次第である。従来、データのアーカイブは専門分野、コミュニティ、あるいは個々の研究者が管理してきたが、データコレクション作成に要する莫大なコストやその管理・保存の複雑さを考えると、従来法は適切ではないと考えられる。

このような環境下、研究図書館の出番がある。昨年の調査では、CARL加盟館の大半は研究データ管理に興味を有するも、公式のアーカイブ方針を有するところは僅少であった。そこでCARLは研究データ管理作業部会を設置し、研究データの収集、体系化、保存、閲覧について加盟館を支援し、協調的な取り組みを行った。この報告書は、図書館で利用可能な様々な選択肢を示し、図書館の潜在的役割の詳細調査へ道筋をつける。

[ニュースソース]
Survey of Canadian and International Data Management Initiatives Released