環境保護庁 (Environmental Protection Agency、EPA)の化学物質図書館が2006年10月に予告なく閉鎖されたままとなっているようだ。閉鎖の理由は不詳。
この図書館は、汚染防止有害物質部(Office of Prevention, Pesticides and Toxic Substances、OPPTS)の図書館。化学物質が人体や環境へ及ぼす影響を理解する必要性が増大している中、新化学物質の特性・効能研究用の専門図書館であった同館閉鎖に因り、世界有数の農薬等化合物に関する技術蔵書が散逸・リサイクルされ、永久消失の危機に瀕している。
EPA図書館の約3分の1が閉鎖された2007年12月、議会は再開を命じたが、そのやり方はEPAに委ねた。OPPTS図書館の計画は、復活というより、次のような細々としたものである。
・再開は、車一台分のガレージより狭い150平方フィートに制限し、残っている蔵書を“Special Chemical Collection”として所蔵する。
・この蔵書は、6段書棚1台、18リニアフィートに収める。他のEPA本部図書館は、6段書棚2台、延べ36リニアフィートに収める。
・図書館員は任命しない(なお、再開する本部図書館には図書館員兼技術者一名を任命)。ちなみに、以前のOPPTS図書館には、図書館員3名、技術スタッフ2名が配属。
[ニュースソース]
・EPA library on effect of new chemicals will remain closed
・EPA LIBRARY ON EFFECTS OF NEW CHEMICALS WILL REMAIN CLOSED —