電子書籍端末の日米の動向

2008年07月04日

日本 北米・中南米

昨年11月に米Amazon社から発売された電子書籍端末「Kindle」は人気を博し、発売直後から品薄状態が続いている。アメリカの大学出版部でも、Kindle向けの電子書籍販売を開始した。
プリンストン大学出版部では、図書出版の2週間前にKindle用電子書籍を発行することにした。イェール大、オクスフォード大、カリフォルニア大の出版部は同様のサービスを先行して行っている。
Kindleがまだ図版の表示に対応していないなどのデメリットもあるものの、各大学の出版部広報は、Kindle利用者から電子書籍化していない図書の電子書籍化を希望するメールが出版部に届いたり、ある電子書籍は月に何十とダウンロードされている等と指摘している。

一方で、国内で電子書籍端末生産・販売してきた松下電器産業とソニーは、電子書籍端末から事実上撤退することを相次いで決めた。これは、専用端末やコンテンツの価格設定が高すぎたためや、携帯電話向け電子書籍市場が主流となってきたためである。

[ニュースソース]
University Presses Start to Sell Via Kindle –INSIDE HIGHER ED 2008/06/24
電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 – ITMedia News 2008/07/01