Wikipediaを用いてゲノム配列に構造・機能などの生物学的な注釈を付与する(ゲノムアノテーションを行う)取り組み“Gene Wiki”についての概説が、7月8日付のPlos Biologyで報告されている。
・A Gene Wiki for Community Annotation of Gene Function
ゲノムアノテーションには、多くの情報を集める仕組みが必要であるが、著者らは、これを解決するため、既存のデータベースの情報を、自動的に“まだ成長していない項目”としてWikipediaに載せるシステムを開発した。ほ乳類の遺伝子ページへの書き込みの絶対数は2倍になったと報告されており、これまでのところ、取り組みは研究者から詳細な情報を引き出しているようだ。
[ニュースソース]
Gene Wiki: Human Genetic Information Gets Crowdsourcing - Scientific Blogging, 7 July 2008