米国:政府はデータ提供に力点を

2008年08月21日

北米・中南米

プリンストン大学の研究者らが、「政府機関は自らウェブサイトを構築しないで、データを第三者に提供すべき」とした論文“Government Data and the Invisible Hand”のドラフトを発表した。最終版は“Fall 2008 Yale Journal of Law and Technology”に発表される予定。

要旨
・今日、政府機関はウェブサイトを重視しているが、それは間違いで、再利用可能なデータの提供が政府機関の重要任務である。
・エンドユーザーの要求に応えるウェブサイトのデザインに苦心するよりも、データ提供のための、シンプルで信頼性が高く一般からのアクセスができる基盤作りに注力せよ。
・政府情報を市民に提供するのは、民間(営利・非営利を問わない)が適任である。民間は、公的データの検索活用ツールを絶えず開発改良することができる。
・民間が同条件で競争できるようにするため、連邦政府のウェブサイトは、一般利用ができるデータアクセス用オープンシステムと同じシステムを利用するのがよい。

[ニュースソース]
Government Should Focus on Data Feeds, not Web Sites, Researchers Say – resourceshelf, 2008/8/19