米国の国立科学財団(NSF)は、研究開発(R&D)への連邦政府の助成は2年連続でインフレに追いつかなかったと発表した。
2007年度の大学での連邦政府助成R&D費の支出は、額面で前年度比1.1%増の304億ドルであったが、インフレ調整後は1.6%減となった。2006年度は前年度比0.2%減で、2年連続減は35年間で初めてのケース。
2007年度の連邦政府以外からの大学へのR&D助成については、産業界からは11.2%増の27億ドル、州および地方自治体からは6.1%増の31億ドル、研究機関からは6.6%増の97億ドル、その他、営利・非営利、非政府団体からは、10%増の35億ドル。
全体的には、2007年度の大学の科学工学関係のR&Dの支出は494億ドル。助成金は、産業界からの著しい助成増加もあり、連邦・非連邦を合わせると、7.8%(インフレ調整後5%)増であった。
[ニュースソース]
Universities Detail Declines in Federal R&D Funding for Science and Engineering Fields – NSF, 2008/8/21