次世代の電子ジャーナルの展望と課題について、医学図書館協会ジャーナルの編集者Susan Starr氏が2009年10月号に論説記事を掲載した。
(展望)
無料コンテンツが増大する時代にあって、学術出版社は、印刷体では不可能だったパラグラフ・行単位で論文に注釈(annotation)を付けるinteractive(対話型、双方向性)機能により、現在の購読者だけではなくSNSなどに慣れ親しんでいるいわゆるGoogle世代の人々も取り込み、読者数を維持・増加させることができるのではないか。
(課題)
面白いinteractivityではあるが、保存が使命の図書館にとってはどれを残すかが問題であり、利用者の信頼を得られるよう、早急に仕組み作りを始めなければならない。
[ニュースソース]
The next generation of electronic journals:prospects and problems – J Med Libr Assoc 97(4) Oct 2009