米国特許商標局(USPTO)は、11月23日、インドのTraditional Knowledge Digital Library(TKDL)へのアクセス件を得たと発表した。
TKDLは、インドの科学工業研究委員会(Council of Scientific & Industrial Research 、CSIR)と厚生省「アーユルヴェーダ、ヨーガ・自然療法、ユナニ医学、シッダ医学、ホメオパシー」局(The Department of Ayurveda, Yoga & Naturopathy, Unani, Siddha and Homoeopathy、AYUSH)が共同開発したオンラインデータベースで、インドの伝統的薬剤の処方20万件以上、3,000万ページを搭載している。
原語(ヒンディー語、サンスクリット、アラビア語、ペルシア語、ウルドゥー語)の文献が5言語(英仏独日西)に翻訳されて提供されており、米特許審査官は、バイオパイラシー(参考:What is Biopiracy?)すなわちインド古来の知識が新発明として米国で不正に特許申請されていないかの審査に当たり、このDBを活用する。
[ニュースソース]
・India Grants Access to U.S. Patent Examiners for New Traditional Knowledge Search Tool – USPTO 2009/11/23
・U.S. Patent Office Gains Access to Traditional Knowledge Digital Library (TKDL) - Patent Baristas 2009/12/2
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