米国Ringgoldは12月1日、EBSCOがアグリゲータとして初めて同社の学術機関識別システム(Ringgold Identifier)を導入したと発表した。また、11月9日には、紀伊国屋書店が購読代理店として初めて同システムを導入したと発表している。
Ringgold Identifierの導入により学術機関識別情報を同社で集中管理することで、個別の出版社やデータベースベンダーなどはオンラインコンテンツの認証情報の管理やマーケティングを省力化でき、購読機関にとっては認証設定の問題によるアクセス障害が減らせる。2006年にプロトタイプの検討が始められ、2008年以降、トムソンサイエンティフィックやIngentaなど、大手の導入・協力が続いている。また、紀伊国屋書店との協力により、11月の発表時点で約7千ある日本国内の機関情報について、紀伊国屋書店が管理する購読情報から更新を行うことで、最新の情報を40以上の出版社等で活用できるようになったという。
[ニュースソース]
・EBSCO Publishing-The First Aggregator to Implement Ringgold Identifier - Ringgold, 2009/12/1
・Kinokuniya Company Ltd. First Subscription Agent to Implement Ringgold Identifier - Ringgold, 2009/12/1
[関連サイト]
・トムソンサイエンティフィックがリングゴールドとの協力によりJournal Analysis Database Expanded(JADE)を提供 - トムソンサイエンティフィック, 2008/3/25
・Institutional identifiers on trial - information world review, 2006/2/15