スタンフォード大学図書館の HighWire Press は、3月4日、電子書籍への図書館員の考え方や取り組みについて2009年秋に行った調査の結果を公表した。
・HighWire Press 2009 Librarian eBooks Survey(PDF:38ページ)
この調査は急速に成長している電子学術書籍市場に関する進行中の研究の一部として行われたもので、調査には13カ国、138名の図書館員が協力している。
調査に参加した図書館員は、図書館における電子書籍の予算は今後5年間で大きく増加するだろうと予測しており、調査結果は以下のような事柄を支持するものであった。
・単純さや使いやすさが洗練された見た目よりも重視されている
・ユーザーは図書館の目録や検索エンジンを通じて電子書籍を見つける傾向にある
・ユーザーはPDFを好むが、フォーマットは技術の進展により変わってしまう
・図書館の利用者による電子書籍の使用を妨げないためにデジタル著作権管理(DRM)が重要で、印刷できるようにしておくことは必須である
・永続的にアクセスできる権利を契約にもりこむ"Perpetual Access"が最も受け入れやすいビジネスモデルである
[ニュースソース]
HighWire Presents Findings from eBooks Librarian Survey Stanford, California - March 4, 2010 - HighWire Press