王立協会は、このたび、「科学の世紀:繁栄を確かなものとする"The scientific century: securing our future prosperity"(PDF 76ページ)と題したレポートを発刊した。
これは、英国が真剣に取り組むべき2つの課題、すなわち①科学とイノベーションを英国の長期経済成長戦略の中心に据える必要性、②投資規模とスピードで迫る国々との熾烈な競争に焦点を当てたもので、諮問グループには同協会副会長でマンチェスター大学教授のMartin Taylor卿や、ノーベル賞受賞者2名、元科学大臣、ハイテク企業の首脳などが名を連ねている。
なお、P40左段にオープンアクセス(OA)について次のような記述がある。
「科学ジャーナル出版社は、新しい読者(new audiences)特に貧困国の研究者に対し、ジャーナルへのアクセスをopenにする方向に向かっている。公的助成研究成果は公的にアクセス可能とすべきだとする議論に抗うのは難しい。OAは、科学コミュニティ内外にいる者に大きな利点がある」
[ニュースソース]
The Scientific Century: securing our future prosperity:諮問グループのメッセージ(音声入り)なども – The Royal Society, 2010/3/9