米航空宇宙局(NASA)は、3月15日、月探査機Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)が測定した写真やデータを、"Planetary Data System"から公開した。
データは、LROの7つの計測器から得られたもので、研究を進めるにあたって自由度の高い(あまり加工のされていない)"low level form"が多いものの、地図や較正されたイメージのような"higher level data"も提供される。LROミッションのデータは、長時間の測定を必要とするデータを較正したものなど、一部にはミッション終了後に公開されるものもあるが、半年後に"Planetary Data System"から公開することが義務付けられており、2009年9月から開始された月表面探査の結果が今回公開された。
この"Planetary Data System"は、NASAの惑星探査ミッションで得られたデータをアーカイブし、流通させるシステムで、今回公開されたデータの他にも、2001年に打ち上げられた火星探査機のデータなどについてもダウンロードすることができる。
[ニュースソース]
New Lunar Images and Data Available to the Public - NASA, 2010/3/15