独:対話型のOA出版と査読

2010年03月23日

ヨーロッパ

対話型のオープンアクセス(OA)出版と査読の有効性と展望を考察した論文"Interactive Open Access Publishing and Peer Review:the Effectiveness and Perspectives of Transparency and Self-Regulation in Scientific Communication and Evaluation" (PDF 22ページ)が公表された。著者はマックス・プランク化学研究所(Max Planck Institute for Chemistry)のUlrich Pöschl氏。

(ABSTRACT試訳)
在来型の科学出版や査読は、今日の多様で急速に進化する科学界の効率的コミュニケーションと品質管理への期待に応えておらず、科学コミュニティや公衆にオープンな、対話型の透明なレビュー・出版・論考で進歩させねばならない。

OAや公衆による査読、対話型論考は、在来型の出版・査読の長所と効率的に柔軟に組み合わせることができる。この方法が実行可能だということは、2001年以来、成功を収めている対話型OA誌Atmospheric Chemistry and Physics European Geosciences Union の増加中の姉妹誌、およびCopernicus Publicationsで実証されている。

これらのジャーナルとその出版社の成果や統計は、OAの科学的利益と財政的持続可能性の双方を明確に立証している。批判的合理主義、開かれた社会(open societies)、国際的科学情報コモンズ(global information commons)に関する将来展望の概要をまとめた。

[ニュースソース]
Interactive Open Access Publishing and Peer Review:the Effectiveness and Perspectives of Transparency and Self-Regulation in Scientific Communication and Evaluation Liber Quarterly Vol. 19 (2010) No.3/4