ハーバード大OA方針策定の立役者に訊く(インタビュー記事紹介)

2012年12月05日

北米・中南米

ハーバード大学のコンピューター・サイエンス教授で、2008年に採択された同大学のオープンアクセス(OA)方針策定の立役者となったStuart Shieber氏へのインタビュー内容が、OPEN AND SHUT? 12月3日付記事"The OA Interviews: Harvard's Stuart Shieber"(PDF37ページ)に掲載された。

聞き手Richard Poynder氏の質問は、下記のように広範囲にわたる。

(全般)
研究分野、OA唱道者になった動機、OAの定義

(Green OA)
機関リポジトリ"DASH"の位置付け、Peter Suber氏との協働、方針導入時の問題解決方法、OA方針の特徴、著作権譲渡

(マンデートではない方針) 
マンデートにしなかった理由、OA方針二大構成要素(著作権留保、デポジット)に対するStevan Harnad氏の指摘問題点、他大学のモデルとなったOA方針のねらい、私大が公的研究成果へのOAを主導した意義

(数値)
OA方針の対象となる研究者の割合、DASHへの収載当事者と収載範囲、収載件数の期待値、2008年以降のwaiver要求者数と傾向、収載率とその確認方法、指定リポジトリへの収載論文のみを昇進、研究助成に考慮するベルギー・リエージュ大学(University of Liège)の方針との兼ね合い、エンバーゴ、DASHの限界

(Gold OA)
Gold OAの支持・不支持、COPE設立の趣旨と現状の問題点、ハイブリッドOAとGold OAファンド、Wellcome Trust方針に不賛成の理由、HOPEファンドからの資金提供実績が少ない理由、libre OA・gratis OA論議への関心、オープンデータへの関心

(出版社)
NIH方針ほか各種OA関連法案、リポジトリー収載waiverを論文出版条件とする出版社について

以下大項目のみを紹介
(学術誌の価格と市場)
(今後)

[ニュースソース]
The OA Interviews: Harvard's Stuart Shieber – OPEN & SHUT? 2012/12/3