論文をオークションにかけよ(ブログ紹介)

2012年12月07日

北米・中南米

"Richard Smith: Why not auction your paper?"と題するブログが12月3日付 BMJ Group Blogに掲載された。

著者は、BMJ元編集者で米UnitedHealth Groupの慢性病対策本部長Richard Smith氏で、論文を一誌に投稿しないで競売にかけた著者の実例を披露するもの。

「高インパクト誌への論文投稿が重視されているが、雑誌のIFは論文のインパクト評価の代用とはならない。高インパクト誌は不採用率の高さを誇っており、長期間待たされたあげく採用されなかった論文は、別のジャーナルへ投稿され、同じような経過をたどって最後には無視されたり不正利用されることもある。ジャーナルは大きな力を持っているが、いくら高慢であっても著者なしにはやっていけない。自分はいい歳になっているので怖いもの知らずだ」として、ジャーナルと著者の力関係を逆転すべく、自著論文をツイッターで競売したところ、8時間後に4件の入札があったとしている。

最終的にはJournal of the Royal Society of Medicine(JRSM)での掲載が決まったようだ。

[ニュースソース]
上述