論文のOA化だけでは不十分、再利用を可能にせよ(nature記事紹介)

2012年12月20日

ヨーロッパ

"Science publishing: Open access must enable open use"と題する記事が12月20日付nature誌に掲載された。著者はPLOSのアドボカシー部長Cameron Neylon氏で、次のように主張する。

研究成果をオープンアクセス(OA)化するだけでは不十分で、再利用ができるようにしなければならない。これで投資利益が最大となる。米国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果パブリックアクセス方針は、PubMed Centralへの論文収載に成功を収めているが、大半が読めるというだけで、再利用はできないという弱点がある。英国研究会議(RCUK)やWellcome TrustのOA方針はCC-BYライセンスで再利用ができるようにしている。RCUK方針は移行期のコストのみが取り沙汰されているが、OA化が全面的に進んだときの研究費の節減は大きい。

[ニュースソース]
上述