英国OA方針、下院BIS委員会へALPSPが具申

2013年02月12日

ヨーロッパ

学会・専門協会出版社協会(The Association of Learned and Professional Society Publishers、ALPSP)は2月7日、下院ビジネス・イノベーション・技能(BIS)委員会(House of Commons Business, Innovation and Skills Committee)に対し、英国政府のオープンアクセス(OA)方針に関する意見"ALPSP response to the Business, Innovation and Skills Select Committee Inquiry in the Government's Open Access Policy"(PDF10ページ)を提示した。

(Executive Summary概要)
1.当協会が学界へサービス提供できるのは、一部は出版活動の収益のお陰だ。
2.OAは英国の研究成果へのアクセス増となるも、価格設定が長続きしない、適切なビジネスモデルのない拙速なOA化はサービス提供を危うくし、ひいては高等教育機関にしわ寄せが行く。
3.OAはどんなモデルであれ、ビジネスモデルの援助を当てにしている。Goldは著者や資金提供者からの直払いに、Greenやdelyayedは購読モデルに。
4.OAライセンスオプションの調査研究は不十分だ。CC-BYは一つの選択肢。このライセンスを利用したくないという著者も多い。
5.論文掲載料(APCs)は、OAが購読モデルに完全に入れ替わり、出版などの質の高いサービスを保つに必要なレベルにはない。

[ニュースソース]
ALPSP submits response to the BIS Select Committee OA Inquiry – ALPSP 2013/2/7
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2013年2月8日(金曜日) 英国OA方針、下院BIS委員会への具申(一例)