論文の投稿から査読を経て出版にこぎつけるまでの長期間、イライラやきもきする研究者のために、査読を有料(500~700米ドル)で請け負い、その結果をどの出版社にも通用する標準スコアカードで速やかに返し、出版サイクルを円滑化させようとする試みを、米ノースカロライナResearch Square社のベンチャー企業"Rubriq"が開始した。
研究者は論文と当該査読結果を出版社へ送付し、出版の適否判断を仰ぐ。受理されなければ、別の出版社へ送付することもできる。出版社の通常行う役割(査読)を受け持ち、利潤を追求しながら、研究者、出版社にも喜ばれるというサービスで、現在、PLOSやKarger、F1000Research、Wileyなどの出版社と500名超の査読者と連携し、このコンセプトを実証中という。
なお、共同創設者のKeith Collier氏は、Thomson ReuterのScholarOneの元本部長。
[ニュースソース]
・Company offers portable peer review – nature 2013/2/12
・An Interview With Keith Collier, Co-Founder of Rubriq – the scholarly kitchen 2013/2/5