SPARC Europeはこのたび、下院ビジネス・イノベーション・技能(BIS)委員会(House of Commons Business, Innovation and Skills Committee)に提示した、英国政府のオープンアクセス(OA)方針に関する意見"SPARC Europe response to the UK Government Department of Business, Innovation & Skills Committee inquiry into the UK Government's Open Access policy"を公表した。
(コメントNo.1~13の概要。14以降は省略)
Finchレポートには事実誤認や根拠に基づかない憶測がある。国の方針はそのレポートに基づくものであり、これらを支持することはできない。根拠のない出版社の懸念に配慮し過ぎだ。
OA出版物には、バリアフリーの利用権(テキストマイニングを含む)が認められるべきだ。Gold OAの場合、適切なレベルのサービスを選ぶのは購買者であり、公金を使ったGold OAの場合、ニーズを満たさないプロダクトには支払いを拒否すべきだ。Finchレポートには記されていないが、Green OAでも、CC-BYのようなリベラルなライセンスがある。
Finchレポートは、高めの論文掲載料(APCs)でall Gold OA化を試算しているため、現在妥当・低額な料金を課している出版社が国の胸算用に即して値上げし、市場を歪める可能性がある。FinchもRCUKも、fully OAとハイブリッドを一緒くたに考えている。
[ニュースソース]
上述
[小欄関連直近記事]
・2013年2月15日(金曜日) 英国OA方針、下院BIS委員会へStevan Harnad氏が具申
・2013年2月15日(金曜日) 研究資金提供者、大部分がGreen OA方針を採用(SPARC Europe発表)
[小欄関連過去記事]
2012年7月13日(金曜日) SPARC Europe、Finchレポートにガッカリ