"Open-access publishing is a flawed remedy"(参考訳:OA方針は問題のある措置)と題する4月8日付Financial Timesの署名記事を紹介する。
英国のオープンアクセス(OA)方針は、査読ジャーナル論文を無料で読んでもらうというアイデアは素晴らしいが、細部に落とし穴が隠れているとして、いくつかの問題点を指摘したもの。
一例として、企業経営者の観点で次のように指摘し提案している。
●ジャーナル購読が有料のため、経営者は研究成果へのアクセス、活用が阻まれているというのが政府の見方であるが、これは見当違いである。
●査読論文は適切な技術知識のある読者向けである。経営者にとっては用語や形式になじみがなく、書棚に査読誌を置くことにはならない。
●政府は、出版社に対し、研究の実用的な意義を要約してOAリポジトリで提供するよう、又は、著者に対し、研究の実用化法をマルチメディアで説明するよう求め、経営者が研究成果を活用できるようにせよ。
執筆者は、英Henley Business School教授のAbby Ghobadian氏、英Brunel Business School教授の Mustafa Özbilgin氏、仏Rouen Business School教授のYehuda Baruch氏。
[ニュースソース]
上述