ノバルティス ファーマ株式会社は6月3日、同社に関わる研究論文の利益相反問題(*)について、「日本の医師主導臨床研究の信頼性を揺るがしかねない事態を生じさせた」として謝罪するとともに、これまでの調査で判明した問題点とその原因、今後の取り組みについて発表した。
(*)5大学(京都府立医大、東京慈恵医大、滋賀医大、千葉大、名大)で2001年~04年に実施された同社の高血圧治療薬を用いた臨床研究に同社の元社員がかかわるも、研究論文に開示されず、同社の利益のために研究結果が歪められたのではないかという疑念が生じた問題。
同社の発表はこちら:
バルサルタンの医師主導臨床研究における利益相反の問題に対するお詫びと対応について
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