米国情報標準化機構(NISO)は6月3日、論文所在情報をURL化する"OpenURLs"の品質向上を図るための新しい推奨基準"Improving OpenURLs Through Analytics (IOTA):recommendations for Link Resolver Providers (NISO RP-21-2013)"(PDF28ページ)と技術報告書"IOTA Working Group Summary of Activities and Outcomes (NISO TR-05-2013)"(PDF29ページ)を発表した。
これらはIOTAワーキンググループの3年間にわたる研究の成果であり、数百万のOpenURLsの分析から編み出した、OpenURLsの品質を定量化する"Completeness Index"を提示している(Completeness: OpenURL中のメタデータ要素数)。
このIndexをOpenURLsに適用し推奨基準を実施することにより、リンクリゾルバー提供者はOpenURLの品質をチェックし、コンテンツ提供者と共にメタデータを改善、ひいては利用者の便に供することができる。
なお、同グループが焦点を当てたのは、OpenURLソースからリンクリゾルバーに送られるメタデータの品質であり、リンクリゾルバー・ナレッジベース自体のデータの品質は対象外(NISO/KBARTイニシアチブの範囲)。
[ニュースソース]
NISO Publishes Recommended Practice and Technical Report on Improving OpenURLs Through Analytics – NISO 2013/6/3
[OpenURL関連 情報管理誌記事]
松下 茂 OpenURLとリンクリゾルバーがもたらした研究情報サービス情報管理 Vol. 50 (2007) No. 9 P 550-557
[KBART関連小欄記事]
・2013年1月24日(木曜日) IOP Publishing、KBART準拠を表明
・2012年10月9日(火曜日) NISO/UKSG、KBART準拠の5出版社名を発表
・2010年1月21日(木曜日)NISO/USKG、OpenURLデータ提供改善のための推奨策を公表