"Going Online for Research Funding"と題するScienceの6月10日付記事を紹介する。
(要旨)
助成機関における研究資金申請の採択率は低く、科学者の中には資金提供を市民に直接訴える方法を選ぶものもいる。いわゆるクラウドファンディング(Crowd funding)であり、そのサイト例としてKickstarter、iAMscientist、Microryza、Petridish、FundaGeekなどがある。資金集めは生やさしいものではないが、予備研究には十分な1万ドル程度が調達できる。しかし、クラウドファンディングの可能性は、資金調達というより、そのモデルが生み出す市民へのアウトリーチ、科学教育にある。クラウドファンディングは、エリート主義が薄れた大衆主義的サイエンスへの走りか。