"New record: 66 journals banned for boosting impact factor with self-citations"と題する6月19日付nature news blog を紹介する。
今般、トムソン・ロイターがジャーナルのインパクトファクター(IF)を提供する"2013 Edition of Journal Citation Reports"(JCR)を発表したが(小欄記事)、self-citationや過剰な相互引用など、引用パターンが異常などとしてリストから除外されたジャーナルは史上最多の66誌(うち37誌が新規)だった。因みに前回は51誌(うち28誌が新規)、前々回は34誌だった。
なお、本年5月には、IFがジャーナルのみならず、研究者個人や論文の評価に用いられているのは遺憾だとして、適切な評価方法の導入促進を図る「サンフランシスコ研究評価宣言」(San Francisco Declaration on Research Assessment、DORA)が発表されている。
DORAを採択したPLOSは、今回、PLoS ONEがIFを下げたが(平均IF: 2010年4.4→2012年3.7)、「インパクトを与えるのは論文であって、ジャーナルではない」と気に留めていないようだ。
[ニュースソース]
上述
[DORA関連小欄記事]
・2013年5月20日(月曜日) トムソン・ロイター、DORAを受けIFについて弁明
・2013年5月17日(金曜日) IF誤用是正に向け、研究者と雑誌編集者が連携(nature誌記事紹介)