"Correlation between article download and citation figures for highly accessed articles from five open access oncology journals"(参考訳:腫瘍学分野5誌の論文ダウンロード数と引用数との相関関係)と題するSpringer Plusの論文を紹介する。ノルウェー研究者3名の共著。
(Abstract前半概要)
腫瘍学分野の論文のインパクトとメリットを定量化する手法は様々ある。出版元(ジャーナルの評判、インパクトファクタ)、論文引用の有無、アクセス/ダウンロード数などだ。引用数に頼る場合、引用データベースへのアクセス権が必要で、データベースによって結果が異なることも考慮しなければならない。引用の蓄積には時間がかかり、ジャーナルや分野毎にダイナミクスが異なる。従って、ダウンロード数の少ない論文は引用の蓄積も少ないという仮説を立て、引用数とダウンロード数の相関を評価した。出版社は通常、論文にダウンロード数を提示する。腫瘍学分野の5つのOA誌から最多アクセス論文50本を抽出し、分析した。相関関係は限定的(r = 0.01-0.30)だった。