"Open Access: Springer tightens rules on self-archiving"(参考訳:オープンアクセス - Springerがセルフアーカイビング規則を強化)と題するOPEN AND SHUT?の6月25日付記事を紹介する。
Springerが2013年初にGreen OA(セルフアーカイビング)方針を、従来の「助成機関リポジトリへの論文収載は12か月間のエンバーゴ後。機関リポジトリへの収載はエンバーゴ無し」から「論文収載は、リポジトリの如何を問わず、12か月間のエンバーゴ後。ただし、研究者自身のウェブサイトへの受理原稿掲載はエンバーゴ無し」と変更したことに関し、Richard Poynder 氏が同社のCorporate Communication 担当Eric Merkel-Sobotta氏に鋭くその背景を訊ねたもの。
質疑応答は、なぜ方針を変更したのか、セルフアーアーカイビングは悪影響があるという証拠はあるのか、英国研究会議(RCUK)のOA方針へ追随したのか、研究者自身のウェブサイト掲載と機関リポジトリ収載の違いは何か、エンバーゴを設けることがGreen OAのためになるのか、エンバーゴを設けることで、セルフアーカイブよりBioMed CentralやSpringer Openでの論文有料掲載へ誘導しているのではないのか、ハイブリッドOAでの"double dip"(一誌で論文掲載料と購読料の両方を得ること)をどう防ぐのかなどに及ぶ。