京都府立医科大学を中心として実施されたノバルティスファーマ社の降圧剤の薬効臨床研究に関する論文のデータ操作問題(小欄直近記事)に関し、ノバルティスファーマ社は7月29日、スイス本社の委託で第三者法律事務所が実施した調査の結果「バルサルタンを用いた5つの医師主導臨床研究におけるノバルティスファーマ株式会社の関与に関する報告書」(PDF12ページ)を公表した。
「1人の元社員が5つの医師主導臨床研究に大幅に関与したことが判明するも、データの意図的な操作や改ざんがあったかどうかを示すいかなる証拠も、調査では発見されなかった」としている。
★ノバルティス社の7月29日付発表:バルサルタンの医師主導臨床研究に関して
これを受け、厚労相は30日、京都府立医大の調査で改ざんが疑われているにも拘わらず解明できていないことを問題視し、「納得できない」と述べた。
各メディアの7月29・30日付報道のいくつかを以下に掲げる。
★msn産経ニュース
・「データ操作、確認できず」ノバルティスが調査結果発表 元社員の研究関与はノ社が打診
・降圧剤データ操作問題で厚労相「納得できない」 ノ社調査に不満
・影響大きい問題の長期化 製薬産業への信頼崩れる危険性 降圧剤データ操作問題
・慈恵医大、調査結果を30日に発表 降圧剤データ操作問題
★日本経済新聞
ノバルティス「改ざん示す証拠ない」 データ操作で調査結果