東京慈恵医大、薬効臨床研究データ改ざん調査結果を発表 – 人為的データ操作あり

2013年07月31日

日本

ノバルティスファーマ社の降圧剤の薬効臨床研究に関する論文のデータ操作問題に関し、東京慈恵医科大学は7月30日、「臨床試験『Jikei Heart Study』に関する調査委員会(中間)報告書」(PDF15ページ)を公表した。

「患者カルテと論文データを照合した結果、本学研究チームが関与しない統計解析段階において、血圧値の一部に人為的なデータ操作があった。また、データ解析が製薬会社社員に全面的に委ねられていたこと、論文に記載された当該社員の所属が不正確であったことにより、利益相反が指摘された。これらの一連の事実によって、論文の科学的信頼性が損なわれた」などとしている。

ノバルティスのスイス本社が第三者法律事務所に委託して実施した調査の結果(小欄記事)とは異なる結果となった。

[ニュースソース]
「Jikei Heart Study」に関する調査について(第2報;中間報告) - 東京慈恵医大 2013/7/30

[関連記事の一例]
東京慈恵医大でもデータ操作 - NHK NEWS WEB 2013/7/30